国土交通省では、「ICTの全面的な活用」等の施策を建設現場に導入することによって、建設生産システム全体の生産性向上を図り、魅力ある建設現場を目指す取組であるi-Construction(アイ・コンストラクション)を進めています。
建設業界は深刻化な人手不足に陥っており、建設需要は高まっているのに対し、供給が全く追いついていません。労働者も29歳以下の労働者は全体の10%以下となっています。この人手不足を解決し、需要と供給を一致させるには働き手を増やさなければなりません。
現状、建設業界で長く働いてくれる人を増やすには、3K(キツい、汚い、危険)と言われてきた労働環境を改善し、若者や女性といったこれまで建設業界を敬遠しがちだった人材を惹き付けなければなりません。
そこで政府は新3K(給与、休暇、希望)を掲げ、ICTを活用し省人化・省力化を実現することで、「一人あたりの生産性を上げる」方向に力を入れています。これがi-Constructionが声高に叫ばれるようになった背景です。
これまで土木工事における建設機械の操縦は『熟練の技』を必要とする非常に難しい仕事でしたが、自動制御が可能なICT建設機械により、経験の浅いオペレーターや女性でも施工ができるようになります。これにより施工の正確性だけでなく、安全性の向上も見込まれます。
GNSS衛星と基準局から得た建設機械の現在位置情報と、施工設計データにより建設機械の自動制御を行わせます。ICT建設機械にはGNSSアンテナがついており、これで位置を確認することができます。
地上型レーザースキャナーによる起工測量の様子です。従来の2次元の測量ではなく、レーザースキャナーにより3次元測量が可能になりました。この測量値を基に設計・施工計画を立てます。
3次元データを基にICT建設機械(バックホウ・ドーザ・ローラ)に施工設計データを取り込み、設計通りの掘削・盛土・切土・敷き均し・整地・転圧などを行うことができます。自動制御されたICT建設機械により安全でかつ高精度な作業を行うことができます。
i-Construction の3本の柱の一つである施工の情報化において、UAV(Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機)を測量に活用することで生産性の向上に寄与します
i-Construction の3本の柱の一つである施工の情報化において、UAV(Unmanned Aerial Vehicle、無人航空機)を測量に活用することで生産性の向上に寄与します。従来の測量方法では数千地点を測量するのに1週間かかっていましたが、ドローンを用いることで数百万地点の測量を15分で完了することができます。さらに写真測量により測量データを3Dで生成することができ、設計・施工計画時に必要な土の量を自動算出するといった省力化にもつながります。また竣工後においてもドローンを使えば検査に必要な項目を半分にでき、これまでに必要とされていた大量の書類提出が不要になります。たとえば、道路の延長工事では検査書類が50分の1に減ると言われています。
若手オペレーターの技術力向上と育成のため、経験豊富なオペレーターによる技能講習やICT土工の技術指導を定期的に行っております。
藤巻建設には土木現場で携わる女性社員もいます。測量作業や写真整理、竣工書類の作成等で現場の完成に向けて貢献しています。
平成30年度は建設業協会の女性部に入会して、建設業を盛り立てています。
持続可能な地域社会の実現のため、
公共工事と再生可能エネルギー事業を
中核としながら
さまざまな領域において
事業を展開していきます。
私たちと共に働く仲間をお待ちしております。