令和4年7月から11月初旬にかけて、グラウンドの改修工事を施工しました。
この工事は降雨後の排水機能を高め、長期にわたって使いやすいグラウンドへ整備することが目的です。排水機能を高めるため、グラウンド全体に砕石の敷均しを行いました。広いグラウンドなので、回転レーザーを使用してブルドーザに設置した受光器により、効率よく平坦に仕上げることで、省人化を図りました。
回転レーザーの設置状況
砕石敷均し状況
新たなグラウンドとなる土は、水はけが良く砂埃を立ちにくくするため、パルプの製造過程で排出される灰を70%程度含む改良材を添加してグラウンド造成を行いました。この改良材は諏訪湖の浚渫土を無害化改良し、諏訪市が整備した諏訪中央公園の盛土にも活用した製品であり、その性質は土が水に溶けにくくする効果があるため、経年劣化を防ぎ耐久性に優れた改修が行えます。大半が草で覆われていたグラウンドは、野球場と陸上の100m直走レーン・200mトラックが使用できる多機能なグラウンドへと生まれ変わり、災害時に自動車などの乗り入れも可能となりました。未来ある子供たちに安心して使用してもらえるグラウンド整備に携わることができ、笑顔で体育の授業や部活動で元気に動き回る子供たちを想像するだけで誇らしい気持ちになります。
【設計概要】
グラウンド表層工 A=15,000m2
暗渠排水工(板状排水材) L=1,450m
施工前
竣工